スタートアップのリアル

プレIPOくらいのスタートアップを経営しています。自分でお金を払ってでも知りたかった事を、無料のものはブログ、有料のものはnoteにまとめて発信しています。本名でやると色々書きづらい事もあるかなと思い、名前は本名ではありません。https://note.mu/satorutanaka5

30社以上の転職媒体/エージェントを使うスタートアップ経営者による、本当に使うべき採用媒体

はじめに

これまでスタートアップ経営者の視点から、スタートアップに興味のある方が、もし自分が転職希望者だった場合、どのように転職活動するのが効率的かをエンジニア、ビジネス職と分けて紹介してきました。

 

そんな中で、そもそももっとばっくりスタートアップも選択肢のひとつ、と考えている人も多くいるだろうなと思い、自分が経営する会社で使ってきた30社を超える転職サイト、エージェントの評判、利用してみた感想が、同じスタートアップ経営者や、スタートアップに興味のある転職希望者の参考になればと思い、書いてみることにしました。

(使ってみて微妙だったものをあえて載せることもないと思い、基本的にはポジティブな印象を持っている会社だけを書いています。)

 

それでは順に見ていきたいと思います。

 

 

エンジニア職

どの会社も今最も悩んでいるのが、エンジニア職の採用ではないでしょうか?

正直採用媒体に載せたからと言ってすぐに採用できるものではありませんが、その中でも特によかったと感じる求人サイトを紹介します。

 

 

Green

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Green公式サイトより引用

 

公式サイトを見ると大手企業ばかり目に入りますが、スタートアップの登録も多いです。良いエンジニアの方が多く登録されている印象があり、結果良い求人が集まって好循環を生んでいると思います。

私が経営する会社でも3本の指に入るくらい多くの採用をGreen経由で行っています。
 

 

Forkwell

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Forkwell Portofio公式サイトより引用

 

Gitのリポジトリを登録することで、そのエンジニアのレベルをある程度担保した上でスカウトを打つことができます。そこまで利用者が多いわけではありませんが、その分ミスマッチが起きにくい形になっています。

転職希望者の方も、ある程度自分の技術志向を理解した会社からの求人が届くので、余計なスカウトばかりというよくありがちな転職サイトとは違った魅力があるかもしれません。

 

 

レバテックキャリア

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レバテックキャリア公式サイトより引用

 

専用のエージェント(キャリアアドバイザー)が付くので、ミスマッチが少なく、よりスキルや志向性にあった候補者を紹介してくれます。

候補者側から見ても、ただ媒体に登録してスカウトを待つよりも、より積極的に相談ができるキャリアアドバイザーが付く方が転職活動の効率は上がると思います。

エージェントが付く分、成功報酬額は高くなり会社としては少し痛いですがw、レバテックキャリア経由での採用は、私が経営する会社でも3本の指に入ります。

 

 

TechClipsエージェント

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TechClipsエージェント公式サイトから引用

 

こちらもレベテックキャリアと同様、専門のエージェント(キャリアアドバイザー)が付くタイプの求人サイトです。企業のことをよく知っているエージェントが担当してくれるため、ミスマッチが起こりにくいのが特徴です。

私が経営する会社でも、TechClipsエージェント経由の採用が全体の3本の指に入ります。

 

 

エンジニア職(SES)

近年、エンジニア採用の中で少しずつ浸透していているのが、SESと呼ばれる常駐もしくは半常駐でのエンジニア派遣か、フリーランスエンジニアの紹介です。

正直かなりエンジニア採用は売り手市場になってきており、事業の拡大に合わせてエンジニアは常に人手不足です。

 

そんな中、プロジェクトベースでの採用や、正社員として入社してからのミスマッチなどを考えると近年急激に伸びてきているのがこのタイプの採用です。

エンジニア側からしても、いくつか面白そうな会社の中で働いてみてから正社員化を考えたい、業務委託として給与をもらって経費で節税したいなどの理由から、人気になっていると聞きます。

 

ITプロパートナーズ

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ITプロパートナーズの公式サイトから引用

 

私が経営する会社でも多くのエンジニアを週2-3で紹介してもらっているのがITプロパートナーズさんです。少しスポットで手伝って欲しいプロジェクトがある時、流動的な案件などでとても重宝します。

デメリットはフルタイムではないので、どうしてもスピード感がでないことでしょうか。それでも常時2-3名はITプロパートナーズさん経由で紹介をしてもらっています。

 

 

ギークスジョブ

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ギークスジョブ 公式サイトより引用

 

ITプロパートナーズと並んで多くのフリーランスエンジニアを紹介してもらっているのがギークスジョブ です。登録者数も多いため、突発的に人が足りなくなっても、かなりのスピードで良い方が決まっていきます。ネガティブなところは、少し金額が高いところでしょうかw 案件数もたくさんあるみたいなので、エンジニア側から見るとかなり魅力的な媒体かもしれません。

 

ちなみにギークスジョブさんには、第二新卒というか未経験からのジョブテェンジを応援するようなサービス もあり、私が経営する会社でも1名このサービス 経由で正社員の採用をした経験があります。

 

 

Tech Stars Agent

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Tech Stars Agent の公式サイトより引用

 

ITプロパートナーズやギークスジョブに比べると数は少ないですが、使ってみてよかったのはTech Stars Agent です。先程のふたつと比べると、業界がかなり特化されているのでミスマッチが少ない印象です。

まだ若い会社なので、会社自体がスタートアップのノリな点が苦手な人には合わないかもしれません。

 

 

万葉

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万葉公式サイトから引用

 

直接取引をしたことはありませんが、Rubyを使った開発ではとても評判の良い会社です。Ruby on Railsに特化しているのと、そこまで大きな会社ではないので何でも頼めるわけではありませんが、レベルの高い人達が集まっているので、案件によってはオススメです。

 

 

ビジネス職

リクルートエージェント

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リクルートエージェントの公式サイトより引用

 

なんだかんだ、知名度が高い媒体には多くの優良会社や、多くの候補者の人が集まっています。中でもリクルートエージェントは最大手でもあるので、優秀なエージェントの方も多く、候補者の年収レンジや趣向性によって適切な人がアドバイスをしてくれるので、多くの候補者を紹介してもらっています。

 

 

type転職エージェント

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type転職エージェント公式サイトより引用

 

こちらも王道ですが、やはりエージェントがついてくれるとマッチング精度は圧倒的に向上します。こればっかりは相性なので、経営者の人はまずは色んな媒体にコンタクトして、候補者の人は登録してみて、それぞれエージェントとの相性を見てみるのが良いでしょう。

 

 

マイナビエージェント

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マイナビエージェントの公式サイトより引用

 

こちらも同じく誰もが一度は聞いたことがあるマイナビさんのエージェントバージョンです。私が経営する会社とは担当の方の相性がよく、マイナビエージェント経由での採用が年に数名います。

 

 

クライス&カンパニー

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クライス&カンパニーの公式サイトより引用
 

クライス&カンパニーはこれまで紹介した採用媒体に比べると知名度は劣りますが、ハイクラス人材の転職にはとても強い会社です。ハイクラス人材なので、どんどん決まっていくわけではありませんが、ピンポイントで1年に1名くらいの採用をしています。
 

 

 

転職会議エージェント

転職会議エージェントの公式サイトより引用

こちらもHR系のスタートアップとして有名なリブセンス社の運営のため、担当してくれるエージェントとの相性が良ければ、かなり土地勘のあるアドバイスをしてもらえるのではないかと思いますが、どちらかというと大手に近いメガベンチャー寄りの求人が多いように思えます。

 

また転職会議は、口コミも充実しているので、まずは気になる企業の口コミを事前に調べるだけでも登録してみると良いかもしれません。

 

 

 

ビズリーチ

ビズリーチ公式サイトから引用

こちらもスタートアップといえばというくらい有名ながら、正直若干飽和してきているので、登録するとやたらスカウトが届くかもしれません。

またスタートアップ側も一巡しているので、もうスカウトを打ち尽くして、一旦ビズリーチは放置、という会社も耳にします。

 

 

 

キャリトレ

キャリトレ公式ページから引用

 

ビズリーチは若干飽和感がありますが、キャリトレはまだまだ優秀な若手層が多く、有力なスタートアップ各社が使っている印象なので、全くスタートアップ選びの土地勘がない人は、まずはこれに登録してみて、いくつかの企業にカジュアルに話を聞きに行ってみると、雰囲気が掴めると思います。

 

 

 

Wantedly 

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ウォンテッドリー の公式サイトより

 

こちらもスタートアップといえばというくらい有名ですが、転職サイトにしてはめずらしく、採用フィーを取らずに月額利用料だけなので、企業としては始めやすいのが特徴です。そのビジネスモデルがあってか、多くのスタートアップが登録しており、会社であればまずは登録してみる、応募者もまずは色んな会社をここで眺めてみるのが良いでしょう。 

 

以上、私が実際にユーザーとして使ってみて良かった転職サイトだけを抜粋して紹介してみました。企業側と求職者側では少し立場が違いますが、採用とはお互いの相性なので、ここで紹介している会社はおそらく求職者側の立場から見ても魅力があると思うので、採用に力を入れたい経営者、スタートアップに興味のある候補者の方の参考になれば嬉しく思います。